HOME > 3分経営講座 経営改善塾 > 「開業資金はいくら必要?」(介護施設編)
介護保険で利用者にサービスを提供できる介護保険施設について、在宅介護型施設を開業するか、入所介護型施設を目指すのかで、規模や設備投資も大きく変わってきます。
また、介護保険が使えない入所施設としては、養護老人ホーム、ケアハウス、有料老人ホームなどがありますが、介護付き有料老人ホームなどは大手企業の参入が増えており、土地建物の調達方法も、自前で立てる方法や地主の協力を得てリースバックによる方法など様々です。
個人や中小企業が少ないコストで開業することができるのは、在宅介護型施設で、なかでも「デイサービス(通所介護)」は、収容定員10~20人程度なら、郊外の有り余っている戸建を賃借すれば、比較的少額で開業することができるでしょう。
(月次収支モデル例)定員15人程度を想定
売上 275万円 ≒平均10名×11000円×25日
人件費 130万円
賃料月額 30万円
その他 60万円
営業収支 55万円
(初期投資額モデル)
敷金(又は保証金) 100万円
内装及び改装費 200万円
送迎車両 100万円
備品等 50万円
人員募集・PR資料 50万円
合計 500万円
規模や場所により開業資金はもっと抑えることもできるでしょう。
問題は、郊外又は駅前など、潜在顧客が見込める効果的な場所に、継続して来所いただけるサービスを提供できるかにかかっているでしょう。また、想定顧客数に達するには相応の時間(半年~1年程度?)がかかると心得て運転資金を余分に確保しておいた方が安全でしょう。
1、介護保険給付制度を活用して、どのような介護サービスを提供するか。
2、デイサービスなら、少ない開業資金から始められますが、継続して来所いただけるサービスを。
3、想定利用者数を集めるには半年~1年かかると心得て、運転資金は多めに確保しておく。