HOME > 3分経営講座 経営改善塾 > 「開業資金はいくら必要?」(飲食店編)
どんな飲食店を経営するかにもよりますが、共通してかかる項目は以下の通り。
1、物件取得費(又は賃貸にかかる保証金・権利金等)
賃貸の場合には、地域や物件にもよりますが、保証金として6か月~12か月分は必要なようです。保証金は家主への預け金ですが、将来退出する場合、飲食店は原状復帰費用が相当かかりますので、実質戻ってこないものと考えておいたほうがよいでしょう。
2、内装費・什器備品
居抜きで借りる場合には初期投資は安く抑えられるでしょうが、スケルトン(骨組み)から内装設備の施工及び厨房設備など含め、あくまで目安ですが一坪あたり60万円以上は想定しておきましょう。
カフェであれば設備投資や比較的抑えられますが、本格的厨房や、空調や内装に相当かけるとなると、坪100万円に上ることもあります。また、狭い空間ほど坪あたり単価は上がります。
仕入・人件費・家賃・リース・販促費・水道光熱費 など、開店前にかかるもの、開店後に毎月かかるものがあります。飲食店は開業したら、毎日現金がはいってくる商売ですが、開業前に仕入等発生しますし、軌道に乗るまで数か月赤字も覚悟しつつ、規模に応じて余裕を持った資金繰りを想定したいところです。
新規開業白書によると、平均的賃借モデルとして、坪数13坪(スケルトン)、席数23席で1100万円強というデータがあります。この金額うち内装設備が4分の3を占めています。
開業までの道のりとしては、開業までの自己資金をしっかりためて経験を積む。また最初は、リスクを抑えるため、居抜きで借りるなど、商売の決め手(立地・商品・価格・販売戦略など)とは別に、慎重な資金計画で臨みたいところです。また、フランチャイズも種類豊富なのがこの業種の特徴です。
1、賃貸の場合、保証金6~12か月。内装設備等で坪60万円以上を想定。
2、運転資金の見積もりは多めに予算どりしておきましょう。
3、飲食店の平均開業資金は、ずばり1100万円強。工夫して安く抑えよう。