決算書・試算表の重要性

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決算書・試算表の重要性

  • 2012/07/24
  • 資金繰り

「銀行は決算書・試算表のどこを見るか」

■決算書

■ずばり、決算書・試算表のどこをみているか?:銀行は過去の決算書を分析し、通信簿のように点数を付けるなどの格付けをして融資判断の重要な要素としているようです。 この格付のための分析で重要なポイントは、ずばり2つ (1)純資産(資産―負債)の額と(2)実質利益です。

■純資産(資産―負債)はなぜ重要か。

純資産がマイナスということは、資産より<負債の方が大きい、いわゆる債務超過の状態になり、倒産する確率が高くなり、特に2期連続債務超過となっている場合、もはや貸して安全な企業とはいえなくなります。 また、財務分析をする上で、純資産が分母にくる指標は、すべで0点となってしまうので、著しく格付けが下がってしまうことになるのです。 あなたの会社は2期連続債務超過になっていませんか。

キャッシュフロー計算書(CF):中小企業で定期的に作成しているところはまだまだ少ないのが現状です。 損益計算書は事業の儲けはわかりますが、増えた(減った)お金の額とは一致しません。CFによりどのようにしていくら資金を獲得できたかがわかります。

■実質利益とは

金融機関によって一概には言えませんが、「営業利益(又は経常利益)+減価償却費」 を実質利益などとし、これも2期連続マイナスである場合、著しく格付を下げることになります。

これら2つの指標が過去悪かった場合、これを補完するのが、直近の月次試算表になります。銀行は基本的に過去の業績を見て判断するため、「過去の業績(決算書)が悪かったけど、今はこれだけよくなってますよ」と試算表を通じてアピールできればよし。また悪くても、継続的に試算表で報告することは銀行に対し高い信用につながっていくことになるでしょう。

■このコラムのポイント

融資を申し込むのは初めての経営者、個人事業主
1、銀行は、ずばり決算書の「純資産(資産―負債)」と「実質利益」を重要視している。
2、二期連続債務超過は要注意
3、実質利益が厳しくても、試算表でアピールせよ

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