HOME > 経営改善コラム > インボイス(適格請求書)制度導入によりどんな影響が? ー請求書受領側に影響が生じます。-
私たちが日ごろ負担している消費税について、事業者が預かって国に納税する仕組みです。事業者は、預かった消費税から、仕入れや事業経費等にかかる消費税を差し引いて納税するような仕組みになっています。
インボイス(適格請求書)制度導入により、事業者が受領する適格請求書については従前のとおり消費税を控除してもらえる制度となりますが、免税事業者等から受領する非適格請求書については、控除される額が80%となり(※)、結果として残り20%相当額は、受領した事業者が納税するような仕組みとなります。
例えば、免税事業者等に対して110万円(うち消費税額10万円)を支払っても、事業者の売上げに係る消費税から控除されるのはこの場合10万円×80%となり(※)、2万円の納税額が増えることになります。
免税事業者は、これまで通り消費税を請求することができ、支払う側の事業者は消費税の請求を拒否することはできないとされています。(価格の値引き交渉は可能)
結局請求書を受領する側(支払う側)である事業者に影響が及ぶことになります。
※上記イメージ図のとおり、免税事業者等からの課税仕入にかかる消費税はR5.10月~R8.9月までは80%控除可能ですが、段階的に50%、さらには全額控除不可となります。