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会社経営者・事業主の皆さんは、会社の「資金繰り」をしっかりと把握していますか?
胸を張って、即答できる方は、問題ありませんね。きっと会社経営もうまくいっているはずです。
資金繰りで悩んでいる会社経営者、事業主の皆さんは、今一度、お金の流れを考えてみましょう。
会社にとって大切な「お金の流れ」を、計画と実績とを比較しながら管理する活動のこと。
ほとんどの中小企業は何かしらの借金を抱えています。
この不況で、業績が悪くなり、赤字になってしまうと、当然のことながら借金の返済が負担になります。
黒字が出ていても、借金の返済と税金の支払いのため、さらなる借金が必要になるケースも多いのです。
会社の儲け、いわゆる所得に対してかかるのは、法人税・住民税・事業税、合わせて儲けの4割強になります。
さらに借金があると、残りの6割から返済するわけです。
金利が高いと、それだけで返済が苦しくなるので、いくら利益は出ても、資金繰りはずっと厳しいまま…。
経営者の仕事は資金繰りだけではありません。
頼りになる専門家に相談しながら、健全経営を目指していただきたいと思います。
法人税は会社の所得に対してかかりますから、決算日を過ぎてから税理士に相談するのでは、遅すぎます。
大事なのは年度初めに「資金繰り表」を作ること。
今年度、儲けはどれくらい見込めるのか、返済金はどれくらい必要になるのか。月ごとに一年分、プランを立ててみてください。黒字の会社でも、資金繰りに失敗すると倒産もありえます。一年間のお金の出入りを、じっくり検討いたしましょう。
・プランを立てた後は、毎月か、少なくとも3ヶ月ごとに、業績を把握 半年、あるいは9ヶ月が過ぎたところで仮に決算をしてみて、予測を立てます。
・利益が出そうなら「来期予定の設備投資を前倒しにする」 「不良資産を処分」「税制上の優遇制度活用」
・逆に業績が悪ければ、「来期の賃金手当てを早めに進めておく」 「前期に支払った法人税を還付してもらう」…など、 状況に応じて素早く対応することが可能になります。